全国の各地にはそれぞれ特有の獅子舞があり、多くの神社の祭礼にはつきものであります。 因幡地方(鳥取県東部)の獅子舞は、頭に角が一本ついていて、麒麟型の獅子頭で全国に例がないものとして知られています。

麒麟は一角をもつ聖獣で、人や草木を傷つけず、幸せをもたらす平和の使者と言われ、奈良時代に古代中国から伝えられました。 1650年代(江戸時代の初期)に鳥取藩の初代藩主池田光仲が、徳川家康との血縁を示すため、家康が守護神として崇めた麒麟を、神楽獅子に変え、獅子舞という形で舞わせました。当時因幡地方では、獅子庄屋があって舞い方・作法を統一したり、舞をする人々を厳重に取り締まっていました。 さらに、麒麟獅子に造詣の深かった「能」から猩々(しょうじょう)をあやし役として取り入れました。猩々は、赤い着物に猩々面 をかぶり、赤い棒をもった姿で一人誘導舞をします。舞い方はゆるやかで、“七段がえし”という舞は三時間半もかかります。

『人々に幸せが授かるようにと麒麟は舞、麒麟は幸せを招く動物』として伝えられており、祭礼にはなくてはならないものとなっています。現在、鳥取県東部を中心に150余りの地域で舞われる麒麟獅子舞は、鳥取の誇れる独特の伝統芸能です。



麒麟獅子を描き、扇子に仕立てました。


 


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